ナカノ実験室

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シーラという子[トリイ・ヘイデン:感想・書評]重い内容も含まれますが、教育関係の仕事に就きたい方には…ネタバレ注意。


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※こちらの記事は、在宅ワークで寄稿を募集した小説感想記事です。

この本は、私が高校生の頃、国語の先生に勧められて読んだ本です。当時私は教員志望で、教育学部を受験したいと考えていました。そのことを知っていた国語の先生が、きっと役に立つからと勧めてくれた一冊です。

内容は、養護教諭のトリイが、シーラという少女に出会い、彼女を更正させていくという話です。シーラは酷い虐待を受けていて、情緒が不安定でした。とても乱暴で、めちゃくちゃで、獣のような女の子でした。そんなシーラが、少しずつトリイに心を開き、立ち直っていく姿がとても健気で、読んでいるうちに涙が出てきました。

トリイは私にとって理想の教師像です。真摯に子供に向き合い、どうすればこの子が幸せになれるかを一生懸命考えています。いい本に出会えたと感じました。

現在は教育関係の仕事をしていますが、シーラ程ではないにしろ問題を抱えた子どもたちと接することが多々あります。どのように向きあえばいいか悩んだ時にこの本を読み返すと、先生になりたいと思い始めた頃の気持ちが蘇り、頑張ろうと思えるようになります。

かなり重い内容も含まれますが、教育関係の仕事に就きたい方には特におすすめしたい一冊です。