ナカノ実験室

ナカノ実験室が行う実験的なブログです。

スポンサーリンク

ネタバレ注意!感想/書評・13時間前の未来(リチャード・ドイッチ)サスペンスものは苦手なのですが、この小説は一気に…。


【おすすめ情報】知らない人は損している!「アマゾン業務用ストア」で便利でお安く。

※こちらの記事は、在宅ワークで寄稿を募集した小説感想記事です。

13時間前の未来 リチャード・ドイッチ(佐藤耕士 訳)

この小説のジャンルはサスペンスです。私はサスペンスものは苦手なのですが、この小説は一気に読み終えることができました!なぜならこの小説はサスペンスはサスペンスでも、“ファンタジー”サスペンスだからなのです! まず、この小説の1ページ目を開いてみてびっくり、最初のページは、なんと第12章から始まっています!

はじめは自分が上巻と下巻を取り違えて読んでいるのかと思いましたが、「この小説は第12章から始まっており、あなたは間違ってはいない」というような著者の但し書きを読み、「こんな小説、初めて読むなぁ!」と物語に入る前からわくわくした気持ちになりました。なぜこの物語が第12章から始まっているのかというと、主人公ニックは11時間の間、1時間経つごとに過去にタイムトリップするからなのです。

タイムトリップの目的は、何者かに殺された妻を「救う」こと。妻殺しの濡れ衣を着せられたニックは署内での尋問中にある男と出会います。その男がくれた金の懐中時計を手にしたニックは1時間ずつ過去へ戻り、妻を救うため、未来を変えるために、過去を変えていきます。なぜ、妻が殺されなくてはいけなかったのか、妻を救うためにはどうすべきなのか。

過去にタイムトリップする度にだんだんと浮かび上がってくる事実、ページをめくる手が止まりません!果たしてニックは妻を救うことができるのか?ニックに懐中時計を手渡した男の正体とは?ぜひ一度読んでいただきたい小説です!