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エルフィンリート最終回
あなたがしたことは、正しいことですか？
人により善悪の基準は異なります。あなたが良かれと思ったことを、相手が受け入れてくれるとは限りません。また逆もしかり。
エルフィンリート最終回。
人を滅ぼす定めを持って生まれた、ディクロニウスと呼ばれる新人類の女の子、ルーシー。
ルーシーに家族を殺された過去を持ちながら彼女と心を交わす人間の男の子、コウタ。
前回は、コウタが自分に対してルーシーがしたことに気付いて話が終わりました。
今回は生態研究所にて、ディクロニウスへの非人道的な生体実験を命令した室長蔵間と、彼によって拷問のような生活を強いられつつも、彼を父親として慕うナナの再会で始まります。
男女や親子の関係を描いた作品は、古今東西多々あります。
この作品では、それぞれ持って生まれた運命が、お互いの距離を遠くします。
人間の未来を脅かす彼女達を、男達は殺さなければならないのです。
作品の終盤で登場したマリコ。彼女は蔵間の実の娘です。
ディクロニウスであり、生まれてこの方、研究所で隔離され、他人との接触を許されなかったマリコは、最終回にて初めて父親と顔を合わせます。
蔵間はナナに多くの愛情を注ぎながら、マリコには言葉一つ与えてきませんでした。
あなたは自分に酷い事をした相手を、受け入れられますか？
あなた、自分が絶対に許されない事をしたと思った時、それでも相手と向き合えますか？
エルフィンリート最終回。
様々な思いを抱えた登場人物達は、江ノ島に集結します。
彼が、彼女が、親が、子供が、どのような選択をしたのか。自分ならどうするか？
そこに見える彼らの姿は、難しい人間関係に、新たな選択肢をもたらしてくれます。
