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ネタバレ注意!H2 最終回『さあ今日も暑くなりそうです』感想&あらすじ・『比呂』と『英雄』の甲子園での対決が終わり…。


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H2 最終回『さあ今日も暑くなりそうです』

あだち充さんの鉄板野球漫画『H2』最終回はこの作者らしい清々しい幕閉じでした。
『さぁ、今日も暑くなりそうです』
親友であり最大のライバルである二人のH『比呂』と『英雄』の甲子園での対決が終わり、お互いヒロインの『春華』『光』との関係性を再確認したところで、対決の勝者である比呂が甲子園の決勝の舞台に向かう場面、甲子園実況席からのこの一言で物語は終わります。

あだち充さんといえば野球漫画の殿堂ともいえる『タッチ』があまりにも有名ですが個人的には『H2』のほうが好きでした。主人公二人の野球対決も然ることながら、あくまで爽やかに囁かに描かれる比呂と春華、英雄と光の恋愛模様も目が離せません。
野球という面でみても、H2は野球部とうチームとしての魅力をより描いています。どちらかというと主人公『達也』の三振ショーというイメージのタッチですが、H2では野球部として勝ち上がっていく姿が印象的です。それによってチームメイト個人個人にもスポットが当てられ、より個々の自登場人物に感情移入しやすくなっています
作画も『タッチ』の少し古風な感じ(南ちゃんの聖子ちゃんカットとか)から現代風になっているのもとっつきやすい原因かもしれません
キャラデザインが毎回同じ?あだち充作品ですが、そこにある登場人物の織り出す物語はあまりにも鮮やかに清々しいです。H2はそんな作者の作風が色濃く感じられる平成の傑作のひとつだと思います
熱血野球漫画でも奇をてらったパロディーものでもなく、自然に当たり前のような日常をすこしドラマチックにみせるあだち充さんの真骨頂とも言える作品H2。毎年夏が近づいてくるとその幕切れを思い出します
『さぁ、今日も暑くなりそうです』