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ネタバレ注意!リターン/最終回感想&あらすじ・魂の輪廻はあるんだと思いました…。


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リターン最終回、魂の輪廻はあるんだと思いました。

2007年に講談社から発売された三浦実子さん作、リターンの最終回は良い意味で期待を裏切るお話でした。
やんちゃな高校生の竜樹が運転するバイク事故で死んでしまった、竜樹とは真逆の真面目な親友甲斐が、竜樹の悲痛な叫びにより現世に生きる茉莉花という美人な女の子の体に魂を宿してしまう・・というお話ですが男同士の友情、生と死に対する葛藤、自分がもし死んでしまったら残された人々はどうなっていくのか、など最後まで読みごたえ抜群でした。

魂を浄化させないよう、二人は四方八方手を尽くすのですが、そこがとても涙ぐましくて誰にも信じてもらえず心苦しかったです。
最終回では結局茉莉花の体から魂は浄化してしまい、また二人は離れ離れになってしまった。でも、甲斐の魂は新しく産まれて来た子供の中に宿り、また竜樹と再会出来てめでたしめでたし・・という所で終わっています。
私が強く思ったのは、友情に限らず人同士、またはペットなど動物との愛というのはいつどんな形でも残っていて、それは死んでしまっても誰かが生きていて覚えていれば永遠なんだと思いました。
私自身、祖父、小さい頃から一緒にいたペット、友人、上司を突然の病気で亡くしていて、もっと会えば良かった・・こんな事を話せば良かった・・と後悔をして辛かったですが、この漫画を読んで少し気持ちが楽になりました。
綺麗事かもしれませんが、故人は大事な人には笑顔で生きていて欲しいと思うのではないでしょうか。そんな事を考えさせられました。
特に甲斐の成仏前のセリフ「竜樹のことが大好きだったよ。ぜったい忘れないから。必ず会いにいくから。約束。」自分が消えてしまうのに、これは本当に大事に思っている人にしか言えないです。
約束通り生まれ変わって外見は違いますが竜樹に会いにくるので、思いは奇跡を起こすのですね。
このような感想だと重い内容の漫画なのかと思われるかもしれませんが、三浦先生特融のギャグ的要素もあり、さっぱりとした画風なので軽く読めます。
でも最終回を読んだあとはいろいろと考えさせられる・・そんな漫画です。
この漫画を読んだ後、自分の周りにいる大事な人達をもっと大事にして行こうと思いました。
また、このような友情を育んで行きたいと決意した学生時代でした。
社会人になってから10年経ちますが今でも学生時代、幼少時代の友人とは仲良しです。
友人や人間関係で悩んでいる方にもおすすめの漫画です。