- P.A.(プライベート・アクトレス)(単行本)5巻
- PART19 グレース・ケリー発見記録
一言感想
小早川志緒はP.A.(プライベート・アクトレス)をしている女子高生。
P.A.の仕事として生粋のお嬢様を演じている時にライターの松前弘樹に正体がばれてしまう。
松前弘樹はP.A.の取材をしようとしていたライターだったのだ。
お嬢様の代わりをしていた志緒は本物が家を抜け出したことを知り、慌ててお嬢様である冷泉院碧子(みどりこ)に扮する。
その代わり身に驚く弘樹。志緒の演技は大人の男をも圧倒するほどであった。
誘拐未遂によって怪我をしてまでP.A.をする志緒に疑問を持つ弘樹。
しかし日本の大女優永沢さゆりの隠し子である志緒はどんなに好きでも、才能があっても女優にはなれない。
そんな志緒に「必ずあんたの時代がくる」とそれまで黙っていることを誓う弘樹であった。
好きなところ。
冷泉院碧子を狙った誘拐犯たちも志緒の方が本物のお嬢様と間違ったほど。
犯人から逃れた志緒は「この冷泉院碧子に手をかけるなら命をかけるおつもりでしょうね」と犯人を圧する。
狙われても演じ切る志緒の姿が気高い。
好きなエピソード。
病院にいた志緒を訪ねてくる母親の永沢さゆり。
さゆりの熱烈なファンであった弘樹はすぐに気づき、二人の会話を聞いてしまうことで、志緒が女優になれない理由を知る。
女優になることを諦めている志緒に、登りつめろと発破をかけるのであった。