- 作:雁屋哲 画:花咲アキラ
一言感想
山岡士郎、ゆう子夫妻に男の子と女の子の双子の赤ちゃんが生まれた。
みんなにお祝いされる中、名前を決めることが大事な課題となる。喧嘩にまでなりかけるが幸いにも子供は双子で、くじ引きの結果、山岡が女の子の名前を考え、ゆう子が男の子の名前を考えることになる。
そんな中お祝いにきたホームレスの花見小路辰之丈こと通称辰さんと食事にいく山岡。
そこで辰さんから色々な遊び心が加わった料理を御馳走になり、「人生には遊びが大切」と教わった気分になる。
そんなことから名前に「遊び」という字を入れたいとゆう子の実家の父や母、兄やお婆ちゃんの前でいうが反対されてしまう。さらにはゆう子にまで諭され、山岡は飛び出していってしまう。
家の近くの小料理屋「はる」で大家や女将にまで言われがっかりする山岡。しかし店の客として来ていた蒲田夫婦には「遊びは大事だ」と賛成され、料理でもう一度説得しようとするが、ゆうこがきっぱりと「士郎さんの付けたい名前を付ける」と言って説得したことを義兄の誠から知らされる。
山岡が娘に付けた名前は「遊美」。一方ゆう子が息子に付けた名前は「陽士」。陽は太陽の陽で、男として持つ最高の力を表し、士は士郎の士。ゆう子の初恋の人から取ったという。
名前が決まった瞬間だった。
好きなエピソード。
陽士の士が自分の名前から取られ、しかもゆう子の初恋の人が自分だと知った山岡士郎がとても嬉しそうだった。