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感想・書評・ゆめにっき あなたの夢に私はいない 【 原作】ききやま【 執筆者 】日日日 夢の中を彷徨う少女達・ネタバレ注意「フリーゲーム、公認ノベライズ本」(レビュー)。 #読書


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大人気フリーゲーム、ゆめにっきの公認ノベライズ本を読んでみたので感想をかきたいと思います。私自身、ゆめにっきというフリーゲームが大好きで半年に1度はやり直しています。おさげの女の子が自分の夢の中の世界を散歩する、といった内容で目的なんて必要ない独特なゲームになっています。

そのような内容のゲームになっているので、ノベライズ化は正直不安で読むのが億劫だったのが正直な感想です。ですが、いざ読んでみるとその気持ちは変わりました。一言でいうと、この本はゆめにっきとは別物ということです。ゆめにっきというフリーゲームが操作するキャラクターは窓付きという目が閉じているお下げの少女でした。この小説ではあなたとなっています。語り部は窓付きではなく違う誰かということです。その誰かによってこの物語は語られていきます。

その語り口に私は驚きましたが読んでいくうちに慣れていき、どんどんページを捲っていくのを止められませんでした。ゆめにっきというフリーゲームはファンの考察が行なわれやすい作品になっていて、色々な説が飛び交っている作品なのですが、この作品はそのどの説よりも突飛というか斬新だと感じました。夢の中のエフェクトはどう意味をもたらし、私たちはどう感じるのか、そこに深く踏み入れた作品です。

ゲームの独特な雰囲気や時分の考察とは違う、と苦手意識を持ってしまう人も少なくない作品だとは思いますが、この作品はひとつの可能性として読んでみると非常に楽しめると思います。私は彼女たちの夢を覗くことが出来てとても面白かったです。