一言感想
栗田ゆう子は究極のメニューのパートナーでもある山岡士郎に行為を寄せているが、自身に好意を寄せてくれる男性たちや、山岡に対しての好意を隠さない女性などもおり、何よりも山岡自身の心が分からない。
そんななか、ふとしたことから好意を寄せてくれている団一郎社長と山口までフグを食べにいくことになってしまう。山岡に対する意地からも行くことにしたが本当は気が進まず、ぼんやりとしていた結果、交通事故にあってしまう。
幸い軽傷だったのだが、皆がお見舞いに来てくれる中、山岡は現われない。
一方の団はシェフまで雇い、病院食ではなくフランス料理のフルコースをその場に用意する。
迫る団に戸惑うゆう子。そんな中、泥で汚れた山岡が手土産に「ノビル」を持って見舞いにやってくるのであった。
好きなところ。
ノビルとは山菜のこと。
山岡はゆう子のために三浦半島にまで取りにいっていたのだ。
何よりもこのノビルの場所を教えたのはゆう子にだけであり、まさに二人だけの秘密の場所の思い出のノビルだった。
好きなエピソード。
山岡の心からのもてなしに敗北感を感じる団。どんな高級料理もその人の苦労の末の心からの見舞う心には適わないのだと感じるのであった。
一方のゆう子も本当にうれしそうに笑っており、山岡だけが気付いていないのであった。
- 美味しんぼ(文庫本)21巻
- 第8話 お見舞いのキメ手
- 作:雁屋哲 画:花咲アキラ