一言感想
東西新聞社の図書室長の奥沢が定年退職をしてやめることになった。
顧問として残る道をやめてやりたいことができたと言う。それは夜遅くまで塾通いをしてお腹を空かせている子供たちに栄養のある食事を食べさせてあげたいという願いからだった。
山岡士郎の伝手でコンビニも展開している社長の助けも借り、あれこれ工夫したお弁当などを売り出すが肝心の子供には見向きもされない。
流石に山岡たちも分からない原因を知るために、富井副部長の息子のヒトシたち子供に協力を要請することにする。
好きなところ。
子供たちは作られた栄養のあるものに食欲をそそられない。栄養のあることと食べたいものは違うと言う。しかもずっと勉強で疲れた頭や体には刺激が欲しい。そういうことからファーストフードやお菓子を選んでしまうのだと…。
考えてみれば大人も同じで、しかもその上にお酒などの飲みすぎは体に悪いことを知っているはずなのに飲み食いしてしまうのは分かっていてもしてしまうなぁと考えてしまいました。
好きなエピソード。
栄養などを考えないで作っていた食事に子供たちが飛びつくシーンは考えさせられました。最近の子供だからこんなのが好き、嫌いというのではなく、ヒトシ曰く「どんな演出も本物にはかなわない」。昔から好かれている本物の食事はやはり子供も好きな家庭の味が正解だったということでした。
- 美味しんぼ(文庫本)25巻
- 第4話 本物志向子供編
- 作:雁屋哲 画:花咲アキラ