」で便利でお安く。一言感想
- （まほうしょうじょさいと）
これまで味わったことがないような気色悪さが怖いです。こんなふうに日常が変わってしまったら私なら心が耐えられないです。
面白いところ。
ドロドロと恐ろしい展開とは裏腹に、「ステッキ」と呼ばれる魔法のつかえる道具がファンシーで面白いです。主人公が信じられないくらい肉体的、精神的なダメージを負い、追い詰められていたとはいえこのステッキを与えられたことでこれほどまで恐ろしい展開に巻き込まれていくなんて辛すぎます。これからの展開を匂わす表現がとても上手で次話が気になりすぎます！
好きなところ。
主人公は周囲（兄、クラスメイト）から強烈ないじめと虐待を受けているのですがそれが容赦ない見せ方で吐き気がします。一方的に徹底した残虐な行為を受けているので死の表現が出てきたときに罪悪感がない、「クズは死んでも構わない」という思考に少しずつ変わっていきます。上下関係が変わっていく様、それまでとは違う形で狂っていく感じが好きです。
好きなキャラ。
主人公のクラスメイト、奴村露乃（やつむらつゆの）です。最初は主人公に対し自分に都合よく動けばいいくらいに考えていたようですが、主人公の優しさを知って親友のような存在に。過去の、なぜ彼女があんな被害を受けなくてはいけなかったのかを考えるとこの作品中で一番残酷な目にあっていると思います。どんな拷問より辛い、生きるという事を彼女を見ていると嫌でも身に感じます。
好きなエピソード。
露乃がステッキを復讐に使ったというエピソードです。両親と母親のお腹の子供を強盗に惨殺され自分だけ生き残り、そしておびえて生きている中ステッキを手にします。その効果を知って完璧な復讐を遂げる彼女。このエピソードはかなり胸糞悪くなりますがスカッとします。
おすすめ。
同じ作者の「魔法少女オブ・ジ・エンド」とのつながりがあるように思えます。これは私の勝手な想像ですが、いまステッキを手にしているこの少女たちがあの物語に出てきた化け物だとしたら。ぜひ同時に読んでみることをお勧めします。
作品に関する思い出。
先に魔法少女オブ・ジ・エンドを読んでいましたが、どちらも大人気です。書店でもかなり大きく本を飾ってあるのをよく見かけます。Champion タップ!で1話だけ無料で読むこともできます。
作者に関して。
SNSでよく見かけます。作者本人はかなり筋トレをしているらしくなぜかものすごく筋骨隆々です。魔法少女オブ・ジ・エンドの登場人物、芥をかなり気に入っておられるらしくツイッターではTOP画像だったりします。
その他。
「テンペスト」や他の魔法少女のことなど気になる展開だらけで本当に次の巻が楽しみです。
