小説
「オルファクトグラム」 井上夢人・著 「僕の鼻は、イヌの鼻!?」 残虐な殺人事件が続きます。ちょうど姉が襲われているところに行きあって、瀕死の重傷を負わされてしまった主人公。
果鋭 黒川博行さんのお得意の大阪ものです ご存知、黒川産の大阪のヤクザ屋警察ものです。
スマホを落としただけなのに 志駕晃 2017年のこのミス大賞隠し球ということで、興味をもち手にとりました。題名の通り、スマホを落としただけなのに!そこから繰り広げられる事件に徐々に巻き込まれていく様子は、とてもスピード感があり終始ハラハラしなが…
三鬼 宮部みゆき 日本経済新聞出版社 を読んで 久しぶりに読みました、宮部みゆきの新刊です。あの百物語の続編と言うかな、何はともあれ三島屋の黒白の迄語られる、「聞いて聞きすて、語って語りすて」のあの、現実離れしたおどろおどろしい異界からの物語。
漱石自筆が新書に!:『直筆で読む「坊っちゃん」』(夏目漱石) 夏目漱石の代表作『坊っちゃん』の直筆原稿を、そのまま新書にする斬新な企画によって生まれたのが、この1冊。パッと見ると今の文字ではなく、全てくずし字で書かれており、これは歯が立たないと…
ロボット・イン・ザ・ガーデン /デボラ・インストール /壊れたロボットと男が世界を旅する 最近ロボットに関心を持っていたので、この本が書店で積み上げられていたのを見て購入しました。離婚寸前の夫婦の家の庭に突然おんぼろのロボットが出現するところ…
「獏の檻」道尾秀介・著 長編ミステリー 田舎で育ち父親との関係が希薄だったので、自分が父になったときに、息子にどう接してよいのかわからない主人公です。幼い時の忘れたい記憶にずっと追い詰められていて、人間関係がうまく結べない主人公です。
「夜は短し歩けよ乙女」 森見登美彦・著 森見登美彦さんの作品を読んだのは、これが初めてです。アニメ映画化のニュースで知り、山本周五郎賞受賞作だということで興味を持ち手に取ってみました。
青い炎(貴志祐介)許せない大人って本当にいるんだな。 私が最近購入をし、皆様にオススメしたい本が貴志祐介さんの著者である青い炎です。家に入り浸っている母の再婚相手の男は自分勝手に母や妹に手を出します。そんな環境を打破するためにも男子高校生で…
「オオカミさんとハッピーエンドのあとのおはなし」 (沖田 雅著、電撃文庫) 本当にこれが最後です 知る人は知っている沖田雅著「オオカミさん」シリーズの、これが最終巻です。 「オオカミさん」シリーズというのは、男性不信でツンツンしているオオカミさん…
チーム・バチスタの栄光 海堂尊 展開が完璧でした! ドラマ化、映画化もされたチーム・バチスタの栄光という海堂尊(かいどうたける)さんの作品は私の今まで読んできた小説の中でも、1位2位を争うほどのおもしろさでした。
ズッコケ中年三人組 那須 正幹 あの児童文学「ズッコケ三人組」シリーズの続編です。ループしつつ実に20年以上続いたシリーズですが2004年に完結しました。「ズッコケ中年三人組」はその一年後に発行された作品です。作中では小学校卒業から28年、三人も40才…
「天使はモップを持って」 近藤史恵・著 女性清掃作業員のキリコが、主人公です。キリコはお掃除のプロです。ある会社のお掃除を任されています。 その会社で起きる小さな事件を、キリコと新入社員の大介が解決していきます。キリコと大介が出会うキリコのシ…
「十三匹の蟹」 吉村達也・著 怖~いミステリーです。 「十三匹の蟹」と、名乗る犯人が殺人を犯していきます。あまりに残酷な殺し方なので・・書くのはちょっと遠慮します。
「毒草師 パンドラの鳥籠」 高田崇史・著 「毒草師」シリーズの3作目です。本作ではシリーズの主人公である御名形史紋(みなかたしもん)は、活躍しません。
「初恋の湯殺人事件」 吉村達也・著 吉村達也の、温泉殺人事件シリーズの中の1作です。今回の事件は、島崎藤村ゆかりの小諸の温泉です。 島崎藤村の有名な詩「まだあげ初めし前髪の林檎のもとに見えしとき・・」が、重要なキーワードとして使われています。
「異人たちの館」 折原一・著 折原作品だけあって、2転3転・・ 富士の樹海で行方不明になった息子の伝記を書いてほしいとの依頼を受けて、ゴーストライターになった主人公をめぐるミステリーです。
「クラーク巴里探偵録」 三木笙子・著 戦前の古き良き時代の巴里が舞台の物語です。その巴里で巡業中の曲芸一座の若き腕利き番頭の孝介と、新入りの晴彦が主人公です。
「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」巻ノ一 夢枕獏・著 唐の国に留学していた空海が活躍する話です。唐の長安では奇怪な事件が続いていました。ある役人の家に猫の化け物が取りついたとのことです。
「水の柩」 道尾秀介・著 主人公の成長物語 主人公は旅館の跡取り息子の中学生です。かわりばえのしない平凡な日常に、やりきれない思いを抱いています。 同級生の少女から、小学校の卒業記念に埋めたタイムカプセルの中の作文を取り替えたいのだ、と相談さ…
「桜ほうさら」上巻 宮部みゆき・著 宮部みゆきの時代小説です。濡れ衣を着せられて、亡くなった父の汚名を晴らすために、江戸に出てきた武家の次男坊の物語です。
「黒い紙」 堂場瞬一・著 企業調略ミステリー とある事情から警察を辞職し、危機管理会社に再就職した主人公の長須。新たな職場で初めて挑んだ仕事は、大手総合商社に届いた脅迫状への対応でした。30年前の旧ソ連のスパイ活動なども絡んで、巨大企業の闇に迫…
さまよう刃 著者 東野圭吾 一言で表せば、「報われない」。 ミステリー作家東野圭吾の渾身の長編サスペンス。 わたしが読んだなかでもっとも嫌な気分になった。映画化された言うがよく映像化したものだと思う。 よほどマイルドに作成したのだろう。と思うほ…
「And so this is Xmas」 秦建日子・著 東京のど真ん中で起こった爆弾テロ事件を描いた、エンターテインメント性の高いサスペンス小説です。
『汗血千里の駒』(坂崎紫瀾):坂本龍馬の物語はここから始まった 歴史小説・漫画・大河ドラマと幅広いジャンルの主人公になる坂本龍馬。日本人が好きな偉人のトップ3に入ることも多く、日本人が憧れる偉人でもあります。そんな坂本龍馬を扱った小説は司馬遼太…
三津田信三「厭魅の如き憑くもの」 厭魅と書いて「まじもの」と読みます。まじもののごときつくもの…なんだか呪文めいた感じで気になったので購入しました。物語の舞台は日本のどこかの山奥の寒村で、時代背景は昭和30年代前半です。その寒村では、山奥だ…
まほろ駅前多田便利軒、三浦しをん、ホッとしたひとときにお薦めの本 三浦しをんさんのことは20年近く前から認識していたのだが、なかなか読む機会がないままでした。最近、知り合いに薦められて、ようやく読んでみました。軽く読めていいですね、この本。な…
貴志祐介さんの「天使の囀り」を読んで 貴志祐介さんの「悪の教典」を読み、もう少し違った作品も読んでみたいと思い、買いました。タイトルや文庫本の表紙の絵から想像もつかないくらいグロい内容です。そして、感想を書いてるほとんどの人が突っ込んでます…
恋のゴンドラ 東野圭吾 笑えてでもちょっぴり恐い恋愛小説 東野圭吾といえば重厚なミステリですが、それを期待するとがっかりします。著者がたまにかく気軽に読める軽いタッチの軽妙な作品、しかも恋愛小説です。犯罪も殺人も刑事もでてきません。しかもどち…
江戸川乱歩傑作選 著者江戸川乱歩 推理ホラー小説の草分けである江戸川乱歩の傑作集。 9作品入っており読みごたえもある話ばかりが集まっている本で、解けそうで解けない暗号を用いたトリックが使われている処女作の二銭銅貨も収録されています。