小説
「悪魔がここにいる」 今邑彩・著 この作品のアイデアは、ある映画から想を得て、書かれたものです。読んだあとで、その映画に思い当ることができるでしょうか?が、作者からの挑戦です。 古い映画なのでね~難しいかもしれません。
「マスカレード・ナイト」 東野圭吾・著 ホテルコルテシア東京で働く山岸尚美と、若きエリート刑事である新田が事件を解決する様子を描いたマスカレードシリーズ第3弾です。
「海の底」 有川浩・著 「塩の街」「空の中」とで、自衛隊3部作と言われています。 米軍横須賀基地の桜祭りで一般開放されていた日に、事件が起こりました。巨大な赤い甲殻類の大群が基地を襲ってきたのです。まるでザリガニのような化け物!です。
下町アパートのふしぎ管理人 大城密(おおしろひそか) 私がこの本を読んだのは約1ヵ月ほど前なのですが、すごく読みやすく登場人物の内面的な感情をわかりやすく表現してくれていてすぐに物語の世界に入っていけました。
「消えた少女 吉祥寺探偵物語」 五十嵐貴久・著 素人探偵物語。バツイチで小学生の息子を育てている主人公。コンビニのバイトをして、夜はバーに飲みに行く暮らしです。
「おせっかい屋のお鈴さん」 堀川アサコ・著 仙台のお寺に、父親の墓参りに来た主人公が、うっかり墓石につまずいてしまいます。 そのお墓の主が「お鈴さん」です。未練を残して亡くなってから、160年もさまよっています。
日の名残り カズオイシグロ 映画が好きでした。 先日、ノーベル文学賞を取った作家のカズオイシグロさんの本「日の名残り」を買いました。ノーベル賞をもらうまではカズオイシグロさんの名前は知りませんでした。
時代ごとに変わるマグダラ:『マグダラのマリア』(岡田温司) 美術館巡りが趣味の人であれば、誰もが一度はマグダラのマリアを描いた絵画を見たことがあるでしょう。かつて娼婦でありながら、キリストの復活に立ち会うのを許されただけでなく、「罪深き聖女」…
「宮辻薬東宮」 宮部みゆき、辻村深月、薬丸岳、東山彰良、宮内悠介・著 5人の人気作家によるアンソロジーです。私は宮部みゆきさん目当てで手に取りました。 普段から完全に娯楽として読書をするので、読む本を選ぶ基準は自分が興味をそそられるかどうかが…
「マツリカ・マハリタ」(相沢沙呼著)どS美少女と情けない少年のミステリー 廃墟のビルに住んでいる絶世の美少女にしてS体質のマツリカと、彼女にいいようにこき使われながらも、彼女のことが好きな高校2年生の〈僕〉柴山祐希がおりなす連作ミステリーです…
マザーズ 金原ひとみ 彼女は変わった 金原ひとみの新境地だと感じました。蛇にピアスやアミービックを書いていた金原ひとみとは思えない落ち着いた文章でした。あの金原ひとみが結婚されてもうお子さんが2人もいらっしゃるんですね。信じられませんが、だか…
RED 島本理生 ナラタージュ以来の最高傑作 購入して三回読み直してしまいました。「ナラタージュ」を読んだ時はどことなく少女の部分が残ったさわやかな作品だと思っていましたが、この本は大人になった、女性になった、妻になった、母になった島本理生が詰…
人間の顔は食べづらい 白井智之 最近、文庫化されていたので購入しました。文庫版は表紙カバーがややグロテスクで、人によっては手に取るのをためらってしまうかもしれませんが、手に取って中を読んでみると、想像以上にグロテスクです。
「マツリカ*マトリョシカ」相沢沙呼著(角川書店)、青春ミステリです シリーズものらしいのですが、私は第3作にあたるこの本をいきなり買いました。結論を言えば、前作を読んでいなくても十分に楽しめる作品でした。
サラバ!(上・下)西加奈子(にしかなこ) 私は、本を読むのが好きで、とくに西加奈子さんの本が好きです。そして、ずっと読みたいと思っていたこの本を、やっと読むことができました。この、サラバという本は、とっても面白いです。主人公は、歩(あゆむ)…
「レイニー・レイニー・ブルー」柄刀一・著 主人公は下半身の不自由な、車いすの青年です。自分で車いすを動かし、車にも乗り、実にアクティブです。
生き方 稲盛和夫 素晴らしい。 稲盛和夫さんの大ベストセラーになった生き方です。 僕自身これを読む前までは、どこか自分の生き方がわからなくて、どうしたら良いんだろうと悩んでいました。
ぼくらは夜にしか会わなかった 作者市川拓司 優しい気持ちになれる小説 私が最近購入したおすすめの小説は、市川拓司(いちかわたくじ)の短編小説集です。一冊の中に6つの話が書かれていて、どの話もとても素敵な物語です。その中でも私が特に気に入っている…
『明暗』夏目漱石:未完に終わってしまったのが何とも惜しい大作です。 今年(2017年)が夏目漱石生誕150年にあたることもあって、書店で漱石特集のコーナーを見かけ、つい買ってしまいました。夏目漱石の小説のうち、『三四郎』とか『道草』などもなんとも…
あなたには帰る家がある【著者:山本 文緒】 2組の家庭のW不倫小説です。 1組の家族(佐藤家)は、夫は不動産会社の営業マン、妻は専業主婦。
「ぼくの死体をよろしくたのむ」 川上弘美・著 「センセイの鞄」や「蛇を踏む」などを読んで一時期川上弘美さんにハマっていたのですが、ここ10年ほど疎遠になっていました。久々に新刊を見つけ、気になって手に取ってみた一冊です。 18作からなる短編集で、…
「夜行観覧車」 湊かなえ・著 父親が被害者で、母親が加害者。残された子供たちは・・ 高級収宅地のエリート家族の中で起きた殺人事件の話です。残された子供たちは、これからどうしていくのでしょうか。
時をかける少女 筒井康隆 今更ながら時かけの原作を読んで見ました!涙が止まらない。 細田守監督のアニメ映画、『時をかける少女』を観て原作の時をかける少女を読みたいと思い買ってみました。著者:筒井康隆の時をかける少女は一巻完結で一冊まるまる時を…
オムライス日和BAR追分 伊吹有喜著 ねこみち横丁で起こるほっとするストーリー BAR追分の第二弾小説です。一作がとてもよかったので2作目(オムライス日和)を読みました。 四話になっており、一話は猫の恩返しで、ねこみち横丁で共同で飼っている3匹の猫に…
「恋する寄生虫」三秋縋:ただの恋愛小説かと思いきや… 「恋する寄生虫」というタイトルを書店で初めて見た時私は「アニサキスとかギョウ虫とかが恋する話なんて誰が読むんだ?」と思い、タイトルのインパクトとこの本の作者である三秋縋(みあきすがる)氏…
「流鶯」 吉原裏同心シリーズ 二十五巻 佐伯泰英・著 佐伯泰英の人気シリーズ「吉原裏同心」の最新刊です。吉原での裏同心の活躍が描かれています。 本作には、女性の「裏同心」の希望者が現れます。なかなかの剣の使い手なので、とりあえず見習のような形で…
「パンドラ'sボックス」 北森鴻 残念なことに、北森鴻は2010年に48歳で亡くなってしまいました。 東京創元社主催の文学新人賞「鮎川哲也賞」を、デビュー作「狂乱廿四孝」で受賞しました。それ以降、骨董や、民俗学の知識を生かした、ミステリーをたく…
「糸車」 宇江佐真理・著 大人の秘めた恋物語 江戸の藩邸で夫が殺され、息子が行方不明になってしまった主人公。江戸に暮らして、息子の行方を探し、なぜ夫が殺されなければならなかったのかを探りたいと思います。
森見登美彦『有頂天家族 二代目の帰朝』 ドンパチ感が楽しかった 友人がはまっていたので買った本です。アニメ化もされたそうで。 一巻に引き続きはちゃめちゃな展開が続いているんですが、どんなにでたらめな展開をしても「狸(と天狗)だからな……」と許し…
残穢 〜住んではいけない部屋〜 映画にもなった小野不由美さんの残穢。私は映画を観た後、原作小説があると知り、この本を手に取った。というのも、映画だと次々と発覚していく出来事に対して、自分の中で消化出来ないまま物語が進んてしまった為、もう一度…