読書感想
自然現象を言い当てる不思議な能力を持った少女、円華を描いた「ラプラスの魔女」の前日譚としてまとめられた短編集です。
とある街の路地裏に。 マカン・マランはひっそりと営業している。 昼間は、ダンスファッション専門店シャールとして。 夜は、お針子仲間たちのまかないを作るマカン・マランとして。
桔平の正体が知りたくて、どんな過去を抱えてるのか、知りたくて、知りたくて。一気に読むつもりはなかったのに、いつのまにか最後まで読んでいました。最初は主人公の由加利が、婚約者に騙された話かと予想していました。どんなひどい男なのかと憤慨しつつ…
「君の名は。」とは、2016年夏に公開されて大ヒットした長編アニメ映画です。映画を観た方にもまだの方にもおすすめしたいです。小説は文字の大きさがちょうどよく、特に難しい表現もないので最初から最後まで一気に読むことができました。
主人公が同窓会で元カノに再会し、その後彼女-倉橋沙也加の悩みと頼みを聞き、主人公はあまり気が乗らないまま、彼女の亡くなった父が娘に嘘をついてまで定期的に通っていた別荘に向かうところから始まる。
著者は「電撃小説大賞」で見いだされ、2012年にデビューした新進の作家です。 「グルメ課」とは「グループリソースメンテナンス課」を、略した言い方ですが、どうも会社の経費で、あちこち食べ歩いて浪費しているだけのではないかとの疑惑を持たれて、経…
超高齢化社会を迎えた日本で、急増する「老後破産」の過酷な現実を描いたノンフィクションです。 さぁ、自分は、我が家は、大丈夫だろうか?まだ現役で働いている人たちに、ぜひ読んでほしい本です。もうリタイア暮らしになっている人にも、お勧めします。ま…
近年熱く燃える広島東洋カープ。この本で軸になっているのが、1975年の『奇跡』のリーグ初優勝と、ペナントレース中の『軌跡』です。そこに中学生男子3人が巡り逢った人生の『奇跡』と、友情の『軌跡』がからめられていく展開に、その時代に自分も一緒に生き…
iPhoneを使っている人は多いだろうけれど、iPhoneの分解をした経験のある人はそんなにはいないのではないでしょうか。この本では、iPhoneが誕生してから10周年の記念ということで、これまでに発売されてきたiPhoneのほぼ全てのモデルが子細に分解されている…
恥ずかしながらあまり本を読む人間ではなく、夢野久作という有名な小説家の名前を知ったのも、暇つぶしに読める本をネット上で探していた時のことでした。
普段は必要最低限しかSNSは使わないし人のブログもまったく見ないので知らなかったのですが、山本ゆりさんは人気ブロガーの方なのだそうです。作家の宮下奈都さんがエッセイの中で、人にすすめられるまま読んでみたら予想以上に面白かったと書いておられ…
バラ色の人生は、ルーフトップで月に一回更新されているコラムが書籍化されたもの。 アーバンギャルドというバンドのボーカル、浜崎容子が過去のいじめやトラウマ、思い出話を中心に書き綴っている。
最近、国会中継などもよく見ていて自分の中で政治について関心が高まっているということもあって、タイトルが気になったので手に取った本です。
最近読んだ書籍は、「昭和のくらし博物館(小泉和子著)」です。 ここ最近、一昔前の昭和の懐かしい生活の模様や、台所用品、季節の手料理に興味関心を持つようになり、この本を手に取りました。
さいとうたかおさんの作品で有名な、国際的なスナイパーである、ゴルゴ13の出生の秘密に迫る日本の公安警察であり、また外事警察失敗の連続の物語です。
イニシエーションラブはAサイドとBサイドの2部から構成される、「たっくん」と「マユ」の恋愛小説。合コンで出会い、徐々にじれったいながらも二人は距離を縮めていくところは多くの人が共感できるのではないでしょうか。私はそうでした(笑)。やがて互いの気…
遠藤周作さんがキリスト教徒だということを知って、興味を持ちました。この方の作品を色々と読みましたがつい最近、読んだもので1番衝撃的だったのが「海と毒薬」でした。この作品は実話に基づいているとのことで実際にこんなことが戦時中に行われていたと…
ネットで一部公開されていた内容が面白くて、これから出産する前に読んでおきたいと思い購入しました。
いやーまいったまいった,この本はすごい,創作に8年のかけたと言うだけあって、初めから本の世界にひきずりられっぱなしでした。
久しぶりに大沢さんのブラックチェンバーを買いました。 大沢さんは新宿鮫で有名になって、新宿鮫シリーズやいろんな魔女シリーズなども 書いている僕の好きな作家の一人です。
孤児になった11歳の少女パレアナは、子供嫌いで気難しい叔母に引き取られ、大きく立派な屋敷で生活を始めます。貧しい生活をしていたパレアナは、初めて目にする立派な家具や高級な絨毯などに感激し、屋敷での生活に期待を膨らませていました。
あらすじと作者の名前だけで購入した小説でしたが、満足度の高い素敵な作品でした。主人公とその幼馴染が大学で再開し、昔の話をするのですが、二人の記憶がどこかかみ合わない。
感想・書評・本タイトル】「不良品」既製品じゃない!【著者】宇梶剛士。〜約2千人を束ねたボスだった過去の日常〜ネタバレ注意「ブラックエンペラーという暴走族の頂点にたどり着いた由縁」(レビュー)。 #読書
図書館で、ひときわインパクトがあるタイトルだったので、借りました。表紙は真っ白なワイシャツに身を包み、素っぴんの、現在俳優で活躍されている「宇梶剛士」さんが載ってます。 彼の過去は、バラエティー番組で少々知識がありましたが、書籍化されている…
小泉今日子さんと言えばアイドルのイメージがいまだ強いですが、もう50代になられているということに驚いてしまいます。50代になったら人生を考えようと決めていたとのこと。それなのにちょっぴりしか叶えられていないという著者が、人生の先輩である25名の…
8年ほど前に出版された、山崎ナオコーラさんの初エッセイ集です。 最近のエッセイを読んでからこの本を手に取ったので、若い頃は今よりもややとがっていたんだなと感じました。当時はまだ20代で独身だったという状況を考えれば当然なのかもしれませんが、で…
2018年の本屋大賞に選ばれ話題となった作品です。ミステリー作家というイメージの強い辻村深月さんですが、これはファンタジー要素の強い物語でした。
「羊と鋼の森」で本屋大賞を受賞し、一気に知名度を上げた宮下奈都さんのエッセイ集です。 この本にも収録されていますが、化粧品会社ファンケルの情報誌でたまたま掲載されていた「育児ときれい」を何気なく読み、予期せず涙がドバドバと出てしまい、そんな…
昨年 逝去された 葉室麟先生の新刊です。 作家のふるさとが、舞台。
女性が旅をすることが、とても珍しかった時代に、江戸から伊勢へ百十四里の旅をした、祖母・母・孫娘の女性3人の道中記です。 お伊勢参りなので、今でいうツアーコンダクターのような「御師」が同行します。が・・全く初めての新米の「御師」なのです。
シロクマ(♂)が、アザラシ(♂)に一目ぼれ。 捕食者と被食者、しかもオス同士の恋がうまくいくはずもなく。 でも絶対にあきらめず一途な愛を貫くシロクマに、少しずつ少しずつ心を開き、いつしか友情さえ感じてしまうアザラシ。